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アスベスト(石綿)と解体工事【1】

2024.06.15(Sat) 解体工事コラム

皆様こんにちは!

解体工事専門店トリコワです。

本日はアスベスト(石綿)についてお話します。

きっと「アスベスト」「いしわた」「せきめん」という言葉を聞かれたことはあると思います。

そして「やっかいなもの」だということも、何となくご存じかなと思います。

でも「あんまりよく知らない」方がほとんどだと思います。

今や家屋解体工事にとって「アスベスト」はとても大きな問題です。

特に解体費用に大きく関わりますし、解体作業者の健康を守るため、様々な取り組みが法律で定められています。

アスベストの危険性や解体工事におけるアスベスト対策について解説します。

 

■アスベストとは?そして危険性とは?

アスベストは石綿と呼ばれ、天然の鉱石が繊維状に変形したものです。

アスベストは「奇跡の鉱物」と呼ばれていた時期があり、耐久性・耐熱性・耐薬品性・耐摩耗性・耐腐食性・電気を通しにくい絶縁性・引っ張り強度が強い・価格が安く経済的などなど、多くのすぐれた性質を持っていたため、多くの業種で使用されてきました。

特に建築用の建材に多く使われてきました。

 

解体の現場でお客様から「うちの家にはアスベストは入ってないから」と言われることがあります

解体をご検討されている物件は、築年数も古く築40年以上がほとんどです。

アスベストの危険性がわかり、使用が全面完全禁止になったのは2012年3月です。

2006年3月以前は、建築用建材にアスベストが含まれていた商品が製造されていました。

そう考えると、築18年以上前に建築されたりリフォームされた物件には、アスベストが含まれている、と考えたほうがいいです。

皆様が思う以上に、アスベストが含まれている製品が建築物に使用されているのです。

 

アスベストは今では使用禁止となっています。

なぜか、、、それは人体や環境に有害だと認められ、特に発がん性が問題になったことが大きいです。

アスベストの繊維は大変細かく、それを吸い込むことにより「肺がん・悪性中皮腫、石綿肺」などの、肺に関わる疾患を発症する可能性があります。

しかも、吸い込んでからすぐ発症するのではなく、潜伏期間がとても長いです!

30年以上経ってっから発症した例もあり、この潜伏期間の長さがアスベスト使用禁止にするまでに時間がかかった理由です。

 

通常の生活で建築物にアスベストが含まれていても人体に影響はありません。

しかし、アスベストを含んだ建物を放置して、老朽化しボロボロと崩れてきたりすると、繊維状のアスベストが飛散して吸い込むこともあります。

もちろん解体時に飛散するため、アスベスト処理には専門的な知識と資格を持っている業者が適切に処理する必要があります。

「うちの家にはアスベストは入ってないから」ではなく「入っているかもしれないから気を付けよう」という意識をもっていただきたいです。