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アスベスト(石綿)と解体工事【2】

2024.06.17(Mon) 解体工事コラム

皆様こんにちは!

解体工事専門店トリコワです。

本日はアスベスト(石綿)について第二弾となります。

前回はアスベストの危険性などについてご説明いたしましたが、本日はアスベストが家のどこに使われているのか、ご案内していきます。

■アスベストは家のどこに使われているの?

建築用の建材に多用されていたアスベスト。

2006年3月以前に建築やリフォームされた建物には、アスベストが含まれている可能性がかなり大きいのですが、建物のどこに使われているかご存じですか?

いくつかご紹介します。

  • 外壁材

サイディングと呼ばれる外壁材や、モルタル塗装壁の塗装材を固着する下地材などに使用されています。

サイディングは裏面に「石綿を使用していません」と記載されているものもありますが、壁に貼られているサイディングが対象かどうか識別するのは難しいです。

築年数、貼られた時期などから考察し、解体前には分析調査を行います。

 

  • 屋根材

北海道は屋根材自体にアスベストを含む建材を使っていることは少ないのですが、軒天と呼ばれる軒先の裏側に使用してるスレート材は、ほぼ100%アスベストが含まれていると思ってください。

 

  • 内壁・天井

石膏ボードや天井の吸音材などに含まれています。

和室の聚楽壁にも使用されています。

天井材でこのような柄のもの見かけると思います。

石膏ボードも、裏側に製造番号など記載があれば調べることも可能ですが、わからなければ分析調査を行い正確に調べます。

 

  • 床材

こちらは脱衣所やキッチンなどに多く使用されている、ビニル床タイルやクッションフロアと呼ばれるものです。

こちらは素材そのものというよりは、これを接着する接着剤に含まれています。

 

他にも使用箇所はたくさんあります、、、が、一般的な木造住宅に多く使用されているものをご紹介しました。

アスベストの有無を調べるのは可能ですが、建築当初の施工図や仕上げ表、材料表などがあり使用した建材の商品名がわかると、国土交通省の石綿含有建材データベースにて照合することが可能です。

 

■国土交通省の石綿含有建材データベース

https://asbestos-database.jp

 

アスベストが含まれているかどうか、データベースでチェックしてみて、使用されている可能性が高い場合や、わからなくても解体工事を行う際には分析調査を行います。

分析調査は「建築物含有建材調査者」と呼ばれる、資格を持った調査の専門家が行う必要があります。

 

私たちは現場をチェックしてアスベスト含有有無を調査し、解体工事を安全に行えるように努めております。

アスベストが含まれている可能性がある場所もお知らせしておりますので、気になる方は資格を持っている専門業者に相談されてみるといいと思います。